扁平足(足アーチの低下)

症状

ひどいものは足に痛みが出たり、炎症を起こす、転びやすい、巻き爪になる、外反母趾になるなどが起きます。他には足が疲れやすい、足のむくみ、足にタコ・ウオノメができるなどや、立った状態でゆびが地面につかない「浮ゆび」になり転びやすくなったりバランスがとりにくくなります。

また、足アーチが低下するとカカトとスネが傾き、足首が”くの字”になります。”くの字”により骨盤が前傾し、反り腰、猫背、ストレートネック、顎が前にでる姿勢悪化が起こります。

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よって扁平足は全身に影響をもたらす諸悪の根源であると考えられます。姿勢悪化により膝痛、股関節痛、腰痛、背中の痛み、首肩コリ、アゴの噛み合わせの変化によるアゴの痛み(筋が原因の顎関節症)が出るなど全身の症状に影響を与えることがあります。

原因

日本人の95%以上が扁平足と考えられます。医学概論書や医学専門書には原因は詳しく書かれていなかったり、赤子の時にハイハイしなかった、合わない靴を履いていた、肥満、先天性などと書かれています。しかし、当院では廃用性症候群であると考えております。これはゲガなどでギプスなどで長期固定によって筋力低下を起こし日常生活に支障をきたすものです。例えば入院し寝たきりが長くて歩けなくなる、腕のギプスを外したら筋が落ちて腕が細くなっているなどです。

靴には足アーチを形成する筋と同じ作用をする機能があります。足アーチには歩行時に地面から衝撃を緩衝する作用や、走行時に衝撃を緩衝し推進力へ変える作用などがありますが、その作用を靴の機能にが担っているため、足アーチの筋が使われなくなり筋が落ちてしまい、扁平足になると考えています。高機能の靴を履くことによってギプスなどで長期固定された状態を作り出してしまっているというものです。

長年治療をしている過程で、足アーチの筋を鍛えることで扁平足が改善しているためこの考えに至りました。足アーチの筋トレは、タオルをゆびでたぐるなどネットや医学書で散見される一般的なものでは全く改善しなかったため、たなか整骨院オリジナルで研究開発したものです。筋トレが難しい例が多々あるためEMSでの筋トレも研究開発いたしました。

素因

足型は母趾が長い”エジプト型”、人差し趾が長い”ギリシャ型”、趾がフラットの”スクエア型”に分類されます。日本人はエジプト型70〜80%前後、ギリシャ型10〜20%前後、スクエア型5〜10%前後と言われています。当院へ足のトラブルで来院される方は、エジプト型10%程度、ギリシャ型80%程度、スクエア型10%程度です。狩猟採集する裸足やぞうりの生活様式であれば足のトラブルは起きないと思われますが、現代文明社会で靴を履く生活様式では靴選びが正しく行われないと事により足のトラブルが起きます。

なぜエジプト型にトラブルが少ないかというと、オブリークトウと言われるエジプト型向きの型の靴が多いためと当院では考えています。ギリシャ型スクエア型の方はそれに合った型の靴を選ぶ必要があります。また、日本人は靴紐を履くたびに縛る習慣が無いため足型に関わらず、足が靴にフィットしないため足のトラブルが起きると考えられます。

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施術法

足首の骨の位置関係を戻す「整復」を行います。手技、電気療法で消炎鎮痛し、テーピング又はインソールで安静を図ります。

当院のオーダーインソールで扁平足を補正すると腰痛や肩コリや背中の痛みがなくなった、噛み合わせがよくなった、顎の痛み(顎関節症)が消えたなどはよく聞く話しです。

予防法

ぞうりを履くことで全ての問題から解放されます。社会通念上、靴を履かざるを得ない場合には靴の選び方と正しい履き方をしていただきます。また、インソールの継続使用も有効です。

痛みから卒業されたい場合には、インソールを装着してランニングやスポーツ活動をする事で足アーチが形成されます。また、扁平足を改善する「足アーチ運動」(たなか整骨院オリジナルで研究開発したもの)を行います。また、EMSによって扁平足を改善(たなか整骨院オリジナル研究開発したもの)する方法もあります。

インソールの概要は「根本治療/インソール製作」(”コチラ”をタップ)をご覧ください。

EMS/足アーチ姿勢改善 コースの概要は「根本治療/EMS」(”コチラ”をタップ)をご覧ください。