原因
姿勢が悪いことで、立っている時に首と・肩に無理な力がかかってしまい、痛みがでます。
頭はスイカと同じくらいの重さがあるので、姿勢が悪いと体の重心軸から頭がズレ、頭を支えるための負荷が増えて首・肩の筋に過負荷が掛かります。これにより固まってしまうのです。
慢性的に首コリ・肩コリがある場合は、運動不足の可能性があります。
運動することで老廃物が排出されるのですが、運動不足だと老廃物が停滞します。そうすると、老廃物の作用でさらに筋が固まってしまい、コリとなります。
治療法は、マッサージで固まってしまった首・肩の筋の老廃物を粉砕して、リンパに吸収排出させる必要があります。さらに、姿勢矯正をすることで、頭の位置を中心軸に戻すことで運動学的に負荷が掛かりにくいようにします。
首・肩のもみほぐしだけだと、良くなっても2〜3日たつとまた首コリ・肩コリになるという事になります。
首コリ・肩コリを根本的に治すには、痛みの原因をしっかりと検査した上で、その原因を治療していくことが、痛みがない体への唯一の方法です。
【悪い姿勢の発生機序】
①浮きゆび
↓
②扁平足
↓
③骨盤の前傾
↓
④背中〜腰のS字カーブが崩れる
↓
⑤ストレートネック
【悪い姿勢の発生機序の説明】
①本来は前足底部に重心をかけて経ちますが、浮きゆびがあると立っている時にかかと重心になってしまいます。
②扁平足があると、かかとが外側に傾き、スネが傾いてねじれ、モモが傾いてねじれ、O脚になります。これにより歩行及び走行時に不安定になり、筋肉が無駄に緊張し固まりやすくなり、筋緊張(コリ)が起きて、骨盤や背中がズレてしまいます。
③浮きゆびと扁平足により骨盤が前方に傾きます。
④骨盤の前傾により、姿勢を保つために腰椎・胸椎のS字カーブが曲がり、崩れます。
⑤腰椎・胸椎のS字カーブが崩れたことにより、頭のバランスをとるために頸椎のカーブが崩れ、ストレートネックになります。
検査法
原因を各種テストで鑑別して、姿勢を悪くしている原因を探します。
後屈検査、上肢挙上検査、スクイティングテスト、LHA測定、たなか式扁平足鑑別検査、などがあります。これら検査法で、痛みの原因を検査します。
施術法
①浮きゆびを改善する体操・歩行法があります。
②扁平足改善のためにインソール製作、筋トレなどがあります。
③整体術で、ズレの原因である筋と、その関連する筋をほぐし、骨盤矯正をして骨盤の前傾を正します。
④整体術で、背中の筋(脊柱起立筋)とその関連する筋をほぐし、脊椎の矯正をして脊椎のS字カーブを作ります。
⑤整体術で、首の筋(頚椎伸筋群)、とその関連する筋をほぐし、頸椎を矯正をして頚椎のS字カーブを作ります。