歩行や走行で股関節が痛い(股関節が開かない)
歩いていると股関節が痛い。
走ると脚の付け根が痛くなる。
股関節が開きにくく、あぐらや開脚がつらい。
脚を前に出す時や、横に開く時に引っかかる感じがある。
このような症状は、股関節そのものの問題と思われがちですが、実際には股関節まわりの筋肉、骨盤、太もも、内転筋、腸腰筋などが関係していることも多くあります。
股関節は、単独で動いている関節ではありません。腰、骨盤、太もも、膝、足首まで連動して動きます。そのため、股関節だけを強くストレッチしても改善しないことがあります。
目次
まず確認したい股関節の問題
股関節の痛みで注意したいものに、先天性股関節脱臼の後遺症や、股関節臼蓋形成不全があります。
子どもの頃に股関節の異常を指摘されたことがある方、股関節のかぶりが浅いと言われたことがある方、脚の付け根の奥が長く痛む方は、筋肉だけの問題ではない場合があります。
当院では、施術で対応できる状態か、医療機関での確認が必要な状態かを見極めながら対応しています。
股関節が開かない原因として多いもの
股関節が開かない、歩くと股関節が痛い、走ると脚の付け根が痛い場合、当院で多く見るのは次のような状態です。
・股関節拘縮
・腸腰筋拘縮
・大腿直筋起始部炎
・骨盤底筋群の緊張による内転筋群拘縮
これらは、股関節まわりの筋肉や腱、骨盤の動きが関係しているケースです。
股関節拘縮
股関節拘縮とは、股関節まわりの筋肉や関節周囲の組織が硬くなり、股関節の動きが悪くなっている状態です。
股関節が硬くなると、脚を前に出す、後ろに引く、横に開く、内側にひねるといった動きが制限されます。
歩く時に歩幅が狭くなったり、階段で股関節がつまったり、あぐらがかきにくくなったりします。また、股関節が動かない分、腰や膝でかばうため、腰痛や膝痛につながることもあります。
股関節拘縮への施術では、痛い場所だけでなく、殿部、太ももの前側、太ももの外側、内転筋、骨盤まわりまで確認します。
無理に股関節を開くのではなく、痛みの出ない範囲で動きを確認しながら、股関節が自然に動ける状態を作っていきます。
腸腰筋拘縮
腸腰筋は、腰の骨から骨盤の内側を通り、太ももの骨につく深い筋肉です。脚を前に出す、太ももを上げる、歩く、走るといった動作に関係します。
長時間座ることが多い方、反り腰の方、歩幅が狭い方、太ももを上げる動きが多い方は、腸腰筋が硬くなりやすいです。
腸腰筋が硬くなると、股関節が伸びにくくなります。その結果、歩く時に脚が後ろへ流れにくくなり、腰を反らせて歩くようになります。
走る時には、股関節の前側や脚の付け根に痛みが出ることがあります。
腸腰筋拘縮への施術では、股関節の前側だけでなく、腰、骨盤、腹部まわり、太ももの前側、殿部の緊張も確認します。
腸腰筋だけをゆるめるのではなく、骨盤の傾きや股関節の動き方を整えることが大切です。
大腿直筋起始部炎
大腿直筋は、太ももの前側にある大腿四頭筋の一つです。膝を伸ばす働きだけでなく、股関節を曲げる働きもあります。
この大腿直筋の付け根付近に負担がかかると、股関節の前側や脚の付け根に痛みが出ることがあります。
特に、走る、ダッシュする、坂道を上る、階段を上る、ボールを蹴る、太ももを強く上げる動作で痛みが出やすくなります。
大腿直筋起始部炎では、炎症が強い時期に無理なストレッチや強いマッサージをすると、かえって痛みが長引くことがあります。
施術では、まず痛みの出る動作を確認します。そのうえで、大腿直筋だけでなく、腸腰筋、内転筋、大腿筋膜張筋、殿筋、骨盤の動きを確認します。
股関節の前側ばかりに負担がかかっている場合、殿部や体幹がうまく使えていないこともあります。
痛みを悪化させないように注意しながら、周囲の筋肉の緊張を整え、股関節と骨盤の動きを改善していきます。
骨盤底筋群の緊張による内転筋群拘縮
股関節が開かない原因として、見落とされやすいのが骨盤底筋群の緊張です。
骨盤底筋群は、骨盤の底にある筋肉の集まりです。姿勢、呼吸、腹圧、骨盤の安定に関係しています。
骨盤底筋群が過度に緊張していると、骨盤まわりの筋肉が硬くなり、内転筋群にも緊張が広がることがあります。
内転筋群は太ももの内側にある筋肉で、股関節を閉じる働きがあります。この内転筋群が硬くなると、股関節を開く動きが制限されます。
あぐらがかきにくい、開脚がつらい、脚を横に開くと内ももが突っ張る、歩く時に股関節の内側が詰まる、といった症状につながります。
このタイプの方は、単純に内ももを強く伸ばすだけでは改善しにくいことがあります。
骨盤底筋群、内転筋、殿筋、腹部、呼吸、骨盤の動きを一緒に整える必要があります。
当院では、股関節の開きだけを見るのではなく、骨盤の動き、内転筋の緊張、腹部や腰部の硬さ、呼吸の浅さなども確認します。
必要に応じて、内転筋群、殿部、骨盤まわりの筋緊張を整え、股関節が開きやすい状態を作っていきます。
無理な開脚ストレッチに注意
股関節が開かない時に、無理に開脚ストレッチを続ける方がいます。
しかし、痛みがある状態で強く伸ばすと、股関節前面、内転筋、大腿直筋の付け根に負担がかかり、痛みが悪化することがあります。
特に、脚の付け根に鋭い痛みがある場合や、股関節の奥に詰まり感がある場合は、無理に開くことはおすすめしません。
大切なのは、ただ柔らかくすることではありません。股関節が正しい方向に動ける状態を作ることです。
たなか整骨院での股関節施術
たなか整骨院では、股関節の痛みや開きにくさに対して、痛い場所だけを見るのではなく、腰、骨盤、太もも、膝、足の使い方まで確認します。
・股関節拘縮
・腸腰筋拘縮
・大腿直筋起始部炎
・骨盤底筋群の緊張による内転筋群拘縮
このような状態では、原因となる筋肉や関連する筋肉を見極め、広い範囲で筋緊張を整えていきます。
必要に応じて、整体、手技、電気治療、超音波、テーピング、歩行や動作の確認などを組み合わせます。
股関節だけを無理に動かすのではなく、痛みを出している原因を確認しながら施術を行います。
歩行や走行で股関節が痛い方へ
歩行や走行で股関節が痛い場合、股関節だけの問題とは限りません。
腸腰筋が硬いのか。
太ももの前側に負担がかかっているのか。
内転筋が硬くなって股関節が開かないのか。
骨盤底筋群の緊張が関係しているのか。
股関節そのものの形に問題があるのか。
原因によって、必要な対応は変わります。
歩くと股関節が痛い、走ると脚の付け根が痛い、股関節が開かない、あぐらがかきにくいとお悩みの方は、一度ご相談ください。
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